拝啓業界の方へ~いいから「D-ASH」を映像化しろ~

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最近の邦画やハリウッドを見渡すと、「どうして、そんな失敗すると分かっているようなものにも手を出すの?」と思う節も多々ある。

その一方で、「映像化すれば絶対に面白くなるのに」と歯がゆい思いをすることもあるだろう。

私もその一人だ。

例えば、D-ASHという素晴らしい漫画がある。

この作品が映像となって出てくることは、私の夢の一つと言っても過言ではない。

業界の人、いいからD-ASHを映像化しろ。
マーケティングと宣伝とPRはそのまま私に任せろ。

とにかく、D-ASHは最高だ。

足が速い男の子。足が不自由な女の子。

D-ASHは、主人公である飯塚司の小学生から大人になるまでを描いた物語だ。

司は子供のころから足が速く、みんなの人気者。そんなある日、クラスメイトの前田紗英が事故で足を不自由にしてしまう。

このヒーローとヒロインの構造だけでも愛おしい。

走ることができない紗英は、司の走る姿が好きになり、司は自分が走るのを見て喜ぶ紗英の姿が好きになる。

この紗英というキャラクター、とにかく魅力的だ。

足が不自由で松葉杖をついている美人。入院が長かったせいで、大人からいろいろな話を仕入れている。喫煙者。実はお茶目。性に目覚めたばかりで、エロ知識の習得に貪欲な司を手玉に取るリアクションを見せたり、いちいち並の小学生を超えているのだ。

その極め付けがこのやり取りだろう。

「大人になったらセックスしようぜ」

「オーケー!」

念のために解説をしておこう。
このやり取りは、紗英の転校が決まり、最後の別れ際に駅のプラットフォームで行なわれる会話だ。なお、二人はまだ小学生だ。

こんな先約合意があるだろうか。

もちろん、司は本気で言ってるわけではないのだろう。自分らしい一言が自然に出たに過ぎない。

司は満面の笑み。紗英は泣き笑い。どこまでもすがすがしい。
私はこのシーン以上に、ど直球の爽やか性表現を拝見したことがない。

ふと会いたくなる人は、遠い存在だったりする。

「大人になったらセックスしようぜ」

その約束から数年後。

司はそのスプリント力を買われ、陸上の名門高校に通っていた。しかし、そこで司は伸び悩む。人生初のスランプだ。そんな低空飛行の日々の中で、ふと思い出したのは足が不自由な女の子だった。

「前田紗英、何してるのかなぁ」

それまでに100人斬りを達成していた司だが、途端に紗英に会いたくてたまらなくなる。相手は、小学校以来顔も合わせていない相手。自分のことを覚えているかどうかもわからない。それでも、無性に会いたい。気がつけば司は、紗英がいるはずの大阪に向かっていた。

ここまでが全五巻のうちの一巻の話だ。

この後、司と紗英が再会してから、大人になるまでのお話が本当に素晴らしい。読み終えた時の感情は言語化しにくいが、類を見ないくらい気持ちが良い。

この作品には、派手なアクションもミステリーも大どんでん返しもない。しかし、この作品は間違いなく面白い。「Story is king」を地でいっている作品といえるだろう。

秋重学という、漫画への翻訳者

D-ASHのお話が面白いのは保証する。

しかし、もう一つこの作品を語る上で外せないのが「絵」だ。

D-ASHのコミカライズを担当しているのは、秋重学。GOで有名な金城一紀の作品を多くコミカライズしている。レヴォリューションNo3、フライ、ダディ、フライなど、傑作ぞろいなのでぜひ見てもらいたい。

#レヴォリューションNo3はバカ校の男子生徒がお嬢様学校の文化祭にあの手この手で侵入するという、最高にアホで真面目な物語。
#フライ、ダディ、フライは、傷ついた娘のためにボクサーに父親が拳で挑む、この上なく励まされる物語。

両作品とも、疾走感が神がかっている。両作品とも、絶対に読んで損はしないはずだ。


秋重学は正直に言えば、そこまで絵は上手くない。線は角ついているし、塗りもべたっとしていて立体感がない。

しかし、それでも主人公はカッコいいし女の子は可愛いし、脈動感に溢れている。AV女優でいえばみひろのような存在だろうか。とにかく秋重学の絵はストーリーをうまく引き出す。

ただ残念なことに、秋重学が原作を担っている作品はあまり面白いとは言えない。。。

彼はすでにある物語を、漫画というメディアへ描き代えることに長けた優秀な翻訳者である。そして、青春狂騒曲の伝道師だ。

D-ASHアニメ化プロジェクト立ち上げたい

これは、書きながら結構本気で考え始めた。

たぶん、自分から手を挙げなければ一生D-ASHが映像化されることはないからだ。

全体は120分で収まるイメージはある。抑えるべきは、版元の小学館。原作者の北沢未也監督だけはしっかりした人にお願いして、制作会社は調整する中で決める。資金はクラウドファンディング。

時間ができたら、少しチャレンジしてみようかしら。

#とりあえず、kindle版もあるし、全巻1000円以内に収まるのでお試しあれ。

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